中秋の名月 2021 [日々徒然]

中秋の名月ですね。SNSには満月の写真が沢山載っています。
『竹取物語』では、かぐや姫は月に帰ったとのことですが、このお話が成立した頃の日本では、月は池に映った姿を楽しむものだったとか。なので、かぐや姫は池の月に帰っていったつまりは入水した、という説があります。
したくない事から逃げる手段は、出家か或いは月に帰るくらいしかなかったのか。

中秋の名月の今日は、奈良の興福寺にある猿沢池で「采女祭」が行われます。今年はコロナ禍で規模縮小、関係者のみのお祭りだそうです。
こちらは、帝の寵愛を失った采女が入水したのを悼んで祀ったのが始まりとか。
でもこのお話、福島県郡山市の伝説によると、「入水したと見せかけて国に逃げ帰った、何故なら国に恋人がいたから」になっています。水深1メートルで入水は無理ぽだし、満月の明るい夜にそんな目立つ事をする事もなかろう。
死んだと見せかけて逃避行、或いは…と、満月の夜は想像力が膨らむのであります。

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