遠野物語 [作詞]


とおの昔に死んだ女と
思ってほしい 忘れてほしい
全て捨てても添いたいと
思うお方がいるのです

焦がれ焦がれて この身より
心が先に灰になる
二人の暮らしに幸せが
無かったわけではないけれど

置いて行きます 差し上げます
愛より他は何もかも

重い体に繋がれた
心がやっと空に飛ぶ
生木裂くような 痛みから
救ってくれた人 許してと言えずに

置いて行きます 差し上げます
愛より他は何もかも

去り難し此の世から
思わぬ形で消えようとも
姿なく影だけは
夢のまにまに

置いて行きます 差し上げます
愛より他は何もかも
愛より他は何もかも

(『遠野物語』 作詞 作曲 おかむら ゆり all rights reserved)

行きたいと思いながら辿りたいと思いながら、なかなか叶わない柳田國男が描いた東北への旅。
『遠野物語』をほろほろと読みながら思う。彼の地では、座敷わらしも逝った人も同じくらいの質量で存在しているのだと。そういった存在と出くわした人間が、その後長く伏してしまったという一文が多いのは、生というものが如何に不安定なバランスの上にあるかを示しているのではなかろうか。

不意に妻を亡くした男。幼い子を育てながら生活をする日々。ある日浜辺を歩いていると、向こうの方を駆けて行く男女の姿が。よく見るとそれは自分の妻。そして隣にいるのは、はやくに死んでしまった妻の元恋人だった。追いかけて問い詰めた男に初めて告げられる妻の本心は、、
ここから先は、どうぞ本を手に取ってくださいな。

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