引き算 [考察]

 学歴が高くなりました。いや、高いというより長くなりました。長学歴です。

 日本における大学進学率は目をみはるばかり。でも内情はというと、大学を出ていなければ 少なくとも思う就職先の選抜スタートラインにも立てないという現実があります。長年に及ぶ不景気、経済的負担の大きい大学の学費と 加えて地方出身者にあっては 下宿代や個人の生活費その他もろもろが大加算される事実。奨学金を借りて何とか4年それ以上かけて卒業したものの、正社員の口は少なく 就労者中どんどんその割合を増す派遣社員。お給料も少なく社会保障も低く、通常180か月にも及ぶ奨学金の返済。
「結婚もしたいとは思う」
「子供はいつか欲しいと思う」

 いつか・・・っていつですか。

「まだもうちょっと遊びたいし」
「子供ができると縛られるし」


自分と同じように 子供を大学卒業させるなら、少なくとも宿ってから23年先になります。
その時あなたは 幾つになっていますか?

あなたが24歳なら        24+23=47
あなたが29歳なら        29+23=52
高齢出産までには何とかというなら 35+23=58

これは足し算。
例えばあなたが今24歳。仕事にも慣れ 少し貯金もできました。将来を約束した人はいないけれど今は仕事と遊びが楽しくて、でも将来的にはいい人と出会って結婚して 子供を持って・・・と思っているなら その子供が成人する時 自分が幾つになっているかを知り、そしてその年齢にある周りの人を見てみましょう。

 50歳で成人 まだまだ現役で体も思い通りに動かせる時に子育てリタイヤ。夫とダブルインカム。老後資金もためながら 時々海外旅行なども気楽にできる。
 でも60歳なら?
 40代の育児は大変だったはず。おまけにそろそろ体のガタも来ていて、それでも大学生の子供がいて学費がかかる。早期退職もできない、新たな仕事をするには年を取りすぎた。50代では感じなかった億劫さが何度となく訪れる。


異論反論はあると思います。でも、出産と育児は早いほうがいい。
長学歴になり、男女同権とか経済的自立とか 自由なのか何なのかに押しやられて 生命体としての旬は忘れられ 生物学的な限界はどんどん近づいてきます。

今一度 よく考えて。

「自由」ってなんなのか。
「遊び」って何なのか。
新たな命を生み出すことは「縛られる」ことなのか。
「いつか」はいつなのか。

あなたの思い描く人生のある時点から 今を引き算してください。それほどの時間がないことがよくわかるでしょう。
エスカレーターを駆け上がる必要はない。でも 20代の人生、決める事は沢山。

さあ、急いで!



 
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