都〜都 その4 [采女]

平城京から恭仁京、紫香楽宮。それぞれ20キロ程度だ。遷都とはこういうものなのだろうか。ほとんど別荘から別荘へ、気分転換に移っているように思えなくもない。普通に離宮のままでいいのでは?私が従者なら、「えぇ〜っ、また移るの〜?こないだ来たばっかなのに〜?」と言って50叩きになっていたことだろう。

さて、先に進むにつれて、逃げた采女の足取りを探す歩きが、旧道の研究にもなってきた。教科書で習った五畿七道という単語が、歩いてみて初めて血肉で包まれて見えた。

高速道路建設前の調査をすると、古代の道路跡が発掘されることが多いという。さもありなん。当時の物流を担っていたのは人力で、現代は車なのだから。最も効率の良いルートを利用していたんだろう。現代と変わらない。いや、当時の道路に関する知恵や知識は、現代よりも優れているのかも知れない。

さて、先日の続きを歩くなら、調査団と別れたバス停からスタートするべきなんだろう。
でも、、、
自宅からJR加茂駅へ。駅から1時間に1、2本のバスに乗って前回の終点まで行くのに半時間。なので本来の出発までに軽く2時間はかかる。
季節は六月。休日とお天気と体調と。相談するお相手は沢山ある。前回は蛇にも遭遇したことだし、山の中は少々怖い。なので、梅雨の山越えは飛ばして、信楽駅から紫香楽宮を目指すことにした。

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