見つけた! [采女]

平城天皇:桓武天皇の第1皇子。父帝の逝去に伴い即位する。しかし、病気を理由に3年で弟宮神野親王(のちの嵯峨天皇)に譲位。譲位後平城上皇となり、旧都である平城京に移り住む。二都朝廷の現出。妃の母であった藤原薬子を寵愛し、その兄、藤原仲成を重用する。平城京に還都を宣言。これに反対した嵯峨天皇の先制により、輿で東に行こうとする途中で制止され、平城京に戻り剃髪。仲成は射殺。薬子は服毒自殺する。「薬子の変」である。
平城上皇の妃の数名は、この後離縁したという記録がある。

「薬子だ。」

猿沢の采女は薬子だったんだ。

あまたいる采女の一人が入水したからといって、帝がそれほど嘆くことはなかろう。
父帝によって引き離されたにも関わらず、自身が即位すると再びそばに置いた薬子。それほど寵愛した薬子だからこそ、帝はその死を嘆き悲しんだのだ。
高校の教科書で知った数行だけの歴史『薬子の変』は、「女性が起こした初めてのクーデター」という印象で記憶に残っていた。でも教科書には詳細はなく、単語カード一枚分程度の記載は、受験勉強の山に埋もれてしまった。時の権力者を思いのまま操つろうとして失脚した魔性の女。どんな妖艶な女性だったんだろう。傾国の美女だったんだろうか。
受験が終われば二度と出会うことのない名前だろうに、私は憶えていた。その名を知った時の感情と共に。

でも何故猿沢池なんだろう。何があったのだろう。そして采女神社の謎は?

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