桃太郎電鉄〜リアル編 [ぶらぶら]

先日のこと。
所用ができて難波のタカシマヤに出かけることにした。お財布とスマホ。ペットボトルは150ミリくらいの小さなものに。小型充電器。いつ何が起こるか分からないからと、実は普段は携帯ラジオとえいようかんという羊羹を一つ鞄に忍ばせている。でも今日は買い物するし、手持ち荷物はできるだけ軽くしたい。

目的を果たし、さっさと帰ればいいものを、「せっかくタカシマヤまで来たんだし、北海道展もやってるし、デパ地下も見て帰ろ。」

これがいけなかった。難波駅の改札を通って電光掲示板を見上げると
「人身事故のため…」

しまった〜。しかも事故後すぐだ。
小一時間はやく帰路についていたら、おそらく何事もなく帰れただろうに。ま、仕方がない。
このまま構内で再開を待つか、地下鉄の振替輸送にするか、はたまた駅から出してもらってカフェに行くか。

ホームで駅員さんを探すと、見るからにクセの強そうなご婦人に取っ捕まっていた。電車が止まったら困る。何とかならないのか。いつ再開する?黒いメッシュに真っ赤な造花の付いた帽子を被り、体にピッタリした黒いパンツを履いた、多分七十代前半かな。面倒臭そうに「警察が入ってるので、いつになるかわかりません。」と応対する駅員さんに「恐れ入りますが」と振替輸送対応のルートを訊ねた。
また面倒なおばちゃんか?と一瞬思ったようだが(笑)サクッと教えてくれた。
が。
「あの」
「はい?」
いつの間にか背後にいた別の御年配女性。
「奈良に向かうのですか?私もなんです。乗り換え方法がわからないので、ついて行ってもいいですか?」
というわけで、なぜかクセの強いオバ様も一緒に、見知らぬ二人どころか三人組になって中央線経由で目的地を目指すことになった。

他の乗客について先に行ってしまう帽子さん。「お宅の降車駅なら、大阪線に乗った方が近いですよ。」と教えても「いや、一緒にいかせてください。」というNo.3。

なにこれ?

そんなこんなで近鉄生駒駅にやっと着いたら、改札がとても混んでいた(写真)。


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普通の乗客だけでなく振替輸送客もいる。しかも、ICカードで出入りする人と回数券で移動している人の取り扱いが違うようだ。
便利なのか不便なのかよくわからないな、と順番待ちしていたら、黒帽子さん、
「早うして!もっと人増やして!」
さすがにイラッときたので
「焦らなくても、そのうち通れますよ。ちょっと待たれたら?」と口を封印(笑)
No.3さんはというと、本来ご自分が乗る路線に入ったのに、私が降りるまでずっとそばにいた。もしかしてピッタリカード持っていたのかこの人は?

そうしてリアル桃鉄は、買い物もして障害も乗り越えて無事帰宅。駅員さん、ご苦労様でした。悩みのある人たち。飛び込んじゃダメよ。

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