『鵺のなく夜』 [作詞]

カゲロウは 飲まず食らわず 夜を舞う
踊り子は 問わず語らず 夜を舞う
常世現世 どちらとも無く
ひらりふわりと 漂うままに

先のことなどわからない
他人(ひと)のことなどわからない
群のうねりに 色はない

うつらうつらと 本気のあいだ
ゆらりふわり 行ったり来たり
性(しょう)の確かでないもの ふたり
明日の確かでないもの ふたり

何事も口にせぬなら ここにいよ
何物も 見ないふりならここにいよ
壁にもたれず 地に足つけず
クチナシの香り 漂う中

見えるものなど信じるな
語る神など信じるな
笛の吹き手が 変わるだけ

うつらうつらと 本気のあいだ
ゆらりふわり 行ったり来たり
性(しょう)の確かでないもの ふたり
明日の確かでないもの

うつらうつらと 本気のあいだ
ゆらりふわり 行ったり来たり
性の確かでないもの ふたり
そのままこのまま 鵺のなく夜に

『鵺のなく夜』作詞 おかむら ゆり(アルバム『I’m here』に収録)
I'm Here https://www.amazon.co.jp/dp/B07PL4XN5F/ref=cm_sw_r_cp_tai_XVfxDbY59549F


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